試験や模試を受けるときのコツをアドバイスとして発信します。特に、大学受験の共通テストなどを解答する時間配分についての話題です。
記事の中ではセンター試験となっていますが、共通テストでの時間配分と置き換えることができます。参考にしてください。
今年(2021年)からセンター試験ではなく共通テストです。共通テストも個別試験、模試であっても受験する際のコツを知っておくのと知らないとでは大きな違いがあります。
今回の記事では、試験を受けるときのコツを質問と回答の形としてアドバイスします。最後に、応援メッセージもあるので、ご覧ください!
目次
大学受験のコツとアドバイス(時間配分について)
受験直前期に、生徒から次の質問を受けました。この質問に答えるブログです。実際の受験のときのアドバイスとしても受け取ってください。
Q. 「センター同日模試の数学を受けたのですが、時間が全く足りませんでし た。なにかいい時間配分ありませんか?」
質問に回答する前に、時間配分を考えるという言葉の意味と目的を一致させましょう。時間配分を考えることの目的と意味は、時間が限られている中で問題を多く解くことですね。
集中して考える時間を確保すること(大学受験のコツとアドバイス)
私の考える、時間配分の目的を達成するためのコツをアドバイスします。
よく耳にするアドバイス
センター試験(共通テスト)への時間配分のアドバイスとして、よく耳にすることを挙げます。(1時間の試験で大問が4つあると仮定してください。)
- 各大問を 15 分ずつで行う。
- 13 分ずつで行い、10 分弱を見直しの時間にする。
目安としては良いですが、効果的な時間配分を実現しているかどうかは分かりません。
アドバイス(本題です!)
私のアドバイスは、
時間が掛かりそうな問題を後で行うこと
です。具体的に解説していきます。
試験のときに問題をパッと見ると、その問題は次の4種類のいずれかに分類できると思います。
- すぐに確実に解ける(と感じる)問題
- (すぐにではないが)少し考えれば解けると思える問題
- 解けそうだけれども時間が掛かると思われる問題
- どうやれば良いのか(現時点では)分からない問題
分類の4つの内、初めに①と②の問題を全て解き切ることをお勧めします。
なぜならば、(確実に)解くことのできる問題を完了させていく方が精神安定のために良いからです。
自分にとって確実に解けると確信できる問題を解いてしまいます。少し難しいな〜と思う問題は、思い切って飛ばしてドンドン進めていきましょう。これらの問題は、出来るだけ素早く終わらせてしまいましょう。
アドバイスのメリット
先に、すぐに解ける問題を終わらせてしまうメリットは沢山あります。
- 確実に得点を確保できる問題を取りこぼすことが無くなる。
- 確実に解ける問題をしながら全ての問題に目を通すことになるので、早いうちに受験問題の全体像を把握することができる。
- 落ち着いた状態で時間が必要な問題を考えることができる。
- 考えることが必要な問題に意識を集中できる。
意識を集中させるべき問題(③や④)を限定すること、そして、こういった問題に集中することが実現できます!
逆に、最も効率的ではない問題の解答の進め方を挙げます。今回のアドバイスの逆のことであると感じると思います。
(すぐにできる問題を解き終えることをしていない状態で)簡単な問題をやって、少しつまずいたら焦って、中途半端に解答を止めて他の問題に目移りすること。
この解答の仕方が最も時間の無駄遣い、不効率な時間配分だと思います。
時間配分のコツ(大学受験のコツとアドバイス)
本題として伝えたアドバイスの他に、大学受験の試験の時間配分として役に立つコツを挙げます。
試験問題全体を見渡す【試験のコツ】
問題を解き始める前に試験問題全体を見渡すことをしましょう。よく言われるコツです!
試験の初めに問題全体を見渡して、どの問題が解けそうであるのか、どの問題から解いていこうかを考える時間を取ると良いです。
時間がもったいないと思う人もいるかもしれません。しかし、初めの1〜2分を試験問題全体を俯瞰する時間としてあてると決めておくことを勧めます。
緊張している場合は、この時間で、問題を見渡しながら精神的に落ち着くことも意識しやすいです。
試験問題全体を俯瞰することは、精神を安定させることにも繋がります。落ち着ついた状態で試験問題取り組むことが可能になります。私のアドバイスとも相性が良いですね。
各大問の解法の流れを把握する【試験のコツ】
各大問を解き始める前にも、大問の問題をすべて読み切りましょう。(分からなくても)おおよその問題の流れを把握することは大切です。
全体を見ずに進めるよりも、先の問題を少しでも見ておいた方が、問題の意図が分かりやすくなるでしょう。
最終的には、解答時間の短縮とスムーズな解法のひらめきに繋がります。
良い解法を利用する【試験のコツ】
良い解法を利用しましょう。良い解法を使うことを放棄している受験生が多々います。考え直してください。
次に挙げるように、解法を知らなくても解けたり、他の解法でも解けるのだけれども、スムーズではない解き方になってしまうことが、高校数学の問題には幾つかあります。
例えば、直線を求めるときに $y=ax+b$ より $y=m(x − x_1) + y_1$ を利用した方が早く答えが求まる場合があります。他にも、$\displaystyle x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}$ よりも $\displaystyle x = \frac{−b' \pm \sqrt{b'^2 − ac}}{a}$ は使うべきです。面積を求める際に、1/6 公式と呼ばれる公式も利用すべきです。
新しい公式を覚えることや利用することを恐れている人を散見します。しかし、解答の時間を速くしたいのであれば、便利で効率的な公式や考え方は身につけて利用していくべきだと考えます。
試験や模試の時間配分のまとめ(大学受験のコツとアドバイス)
共通テストや個別試験も含めて、時間配分が重要となる試験や模試のためのアドバイスとコツをまとめました。
問題を解答する前に、問題の内容と解法の流れを確認して、ある程度すぐに解くことができる問題を先に解答してしまうことをオススメしています。残りの時間で集中して考えるべき問題に取り組むと、見通しよく時間配分ができます。リラックスして解答するためにも良い方法だと信じています。
ここまで、読んでいただき、ありがとうございます!