和歌山県の橋本市、高野街道の道中に大数学者の岡潔先生の縁(ゆかり)の場所があります。
岡潔先生は、橋本市と奈良市の名誉市民で世界的に有名な数学者です。
岡潔先生は「情緒」を大切にされていました。
岡潔先生
岡潔先生(1901-1978)は、多変数函数論の専門家で、世界的に有名な数学者です。
和歌山県橋本市で幼少期を過ごし、京都帝国大学、フランス留学、広島大学、北海道帝国大学などを経て、奈良女子大学で数学の研究をされていました。
画像は、数学体験館の半券に掲載されていた岡潔先生の写真です。
岡潔数学体験館
和歌山県の橋本市は、自然豊かな清々しい場所です。
橋本市にある柱本小学校の一角に、岡潔先生を記念した数学体験館が設置されています。
「数学体験館」の入り口です。体験館の中の写真は差し控えますが、岡潔先生の生涯と思想にまつわるもの、また、数学の文化を知ったり体験できるスペースが設けられていました。
家族連れの方や中国からの訪問団の方々が数学の体験や、日本の数学文化を学んでいました。
岡潔先生の顕彰碑
数学体験館から北の方向に行くと、高野街道があり、その道中に、岡潔先生の顕彰碑、お墓、生誕の地のモニュメントがあります。山を登っていきます!
顕彰碑
奥の記念碑には、こう書かれています。
人を先にして、自分を後にせよ。
岡潔
お墓の近くの愛宕神社
愛宕神社、腰痛の神様の福島大神、龍光神社がありました。
生誕の地
ここがゴールです。
すぐ隣には、高野山につながる案内があります。
自然の中に、ひっそりと佇んでいました。
いまここ
岡潔先生が大切にされたのは「情緒(情)」です。
知識だけ知っていても人間の教育の役には立ちません。心で感じて、知識を編み込み、納得して、得た知恵こそが本当に人間にとって役に立つものです。
情緒を養うには、旅をすることが一番です。未知の世界に触れて、心を動かすことが大事です。
身の回りのことに意識を巡らせて、ふとした幸せを大切にすることも大事です。
数学書を持って、旅をして、身の回りを見つめて、「今を生きる」こと、大切だと思います。