• まとめ

「データの尺度水準」とは

情報の性質や演算の可否によって決まる、データの水準のこと。

データの質と量

量的データを更に分類した水準が比例尺度と間隔尺度であり, 質的データを更に分類した水準が順序尺度と名義尺度である.

A. 尺度水準

  1. 名義尺度は, 血液型のようにカテゴリー分けできるデータの水準である.
  2. 順序尺度は, (1)であり, 体調が「よい」「ふつう」「わるい」のようにカテゴリーに順序付けできるデータの水準である.
  3. 間隔尺度は, (2)であり, 西暦のようにカテゴリーの間隔を数値的に表現でき, かつ等間隔と見なせるデータの水準である.
  4. 比例尺度は, (3)であり, 年齢のように絶対零点があるデータの水準である.

B. 尺度水準別のデータの演算の取り扱い

演算名義順序間隔比例
大小比較⭕️⭕️⭕️
加減⭕️⭕️
乗除⭕️

大小比較は不等号 $<$, $>$, $\leqq$, $\geqq$ を使う演算である.

ポイント解説

量的データ

数値はラベルとして付けただけで, 数値に意味はないデータのこと。

量的データ

数値として定義され数値そのものに意味があるデータのこと。

A

(1)血液型には順序差がないので, 順序尺度ではないです。(2)体調の「よい」と「ふつう」, 「ふつう」と「わるい」のそれぞれの間隔は数値的に等間隔に定義できないので, 間隔尺度ではないです。(3)西暦は「時」を表しており, 西暦0年またはそれよりも前では「時が無い」訳ではなく相対的なゼロなので, 比例尺度ではないです。

条件区分性順序性等間隔性絶対零点
名義⭕️
順序⭕️⭕️
間隔⭕️⭕️⭕️
比例⭕️⭕️⭕️⭕️

★各詳細は今後書いていきます。

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