
ドラゴン曲線というフラクタル図形があります。
「アートで魅せる数学の世界(著:岡本健太郎)」という書籍で知って、Wikipediaの「ドラゴン曲線」のページで概要を知りました。
ドラゴン曲線の理解
今回は、ヘイウェイ・ドラゴンの描かれ方のアルゴリズムを解説します。
ドラゴン曲線の成長過程
第1世代
初めは2つの点と、1本の線分だけから始まります。

②第2世代
黄色の線分が(さっきの)第1世代の曲線です。

黒い線分が、第2世代の曲線です。
③第3世代
黄色の線分が(さっきの)第2世代の曲線です。

黒い線分が、新しい第3世代の曲線です。
第4世代
黒線部分が新しい第4世代のドラゴン曲線です。

第5世代
黒線部分が新しい第5世代のドラゴン曲線です。

第6世代
黒線部分が新しい第6世代のドラゴン曲線です。

こういった作業を繰り返して、ドラゴン曲線を成長させます。
ヘイウェイ・ドラゴンの描き方
前の世代の線分を2本に分けていきます。このとき、できあがった2本の線分は90度で交わるようにします。
2本の線分を作る向きがポイントで、前の世代の曲線に対して、左→右→左→右→・・・の順番で線分を増やしていきます。
第1世代→第2世代

第1世代のもともとの線分の右側に直角二等辺三角形を作るイメージで、2本の線分に変形します。
このようにして第2世代になります。
第2世代→第3世代

第2世代の1本目の線分には左側に直角二等辺三角形を作るイメージで、2本の線分に変形します。
2本目の線分には右側に直角二等辺三角形を作るイメージで、2本の線分に変形します。
このようにして第3世代になります。
第3世代→第4世代

第3世代の1本目の線分には左側に、2本目には右側に、3本目には左側に直角二等辺三角形を作るイメージを持ちます。
それぞれ2本ずつの線分に変形します。
このようにして、第4世代になります。
この作業の繰り返しで、より世代を大きくして、龍の形ができていきます!