数学のまとめノート

「円錐曲線(2次曲線)」とは

2次の方程式で表せる曲線で、楕円・放物線・双曲線に大別できる。円錐の切断面としても現れる。

一般式

$ax^2 + bxy + cy^2 + dx + ey + f = 0$

A. 焦点と準線による立式

焦点 $\mathrm{F}(c, \ 0)$ と準線 $\ell: y=-c$, 離心率 $e>0$ について, $\mathrm{PF}: \mathrm{PH} = e: 1$ を満たしながら動く点 $\mathrm{P}$ の軌跡は2次曲線である. ここで, 点 $\mathrm{H}$ は点 $\mathrm{P}$ から直線 $\ell$ におろした垂線の足である.

B. 極座標表示

焦点: 極 $\mathrm{O}$, 準線: $r\cos \theta = a(a>0)$ のとき: $\displaystyle r = \frac{\ell}{1 + e \cdot \cos \theta}$

C. 形状の分類

  1. 離心率($0 < e < 1$; 楕円, $e = 1$; 放物線, $1 < e$; 双曲線)
  2. 円錐の切断面(切断角度が母線の角度よりも水平; 楕円, 母線の角度と等しい; 放物線, 母線の角度よりも垂直; 双曲線)

D. 共通する性質

  1. 曲線の内側に当たった光線は屈折したのち, 焦点を通る
  2. うまく遠近法で見ると, すべて楕円に見える.

ポイント解説

A

2線分の長さは次で与えられる:

$\begin{aligned}
\mathrm{PF} &= \sqrt{(x-c)^2 + y^2} \\
\mathrm{PH} &= |x-(-c)|
\end{aligned}$

B

2次曲線上の点を $\mathrm{P}(r; \theta)$ とする。$r \cos \theta + r/e = a$ から従う。

C

(3) 惑星のもつ力学的エネルギー$(E)$ による惑星軌道の分類:

・$E > 0$:楕円
・$E = 0$:放物線
・$E < 0$:双曲線

(4)土台の形状の違いで, 塩山が造る2次曲線が変化する:

2次曲線の具体例

楕円について

円を伸縮してできる曲線のこと。[定義]距離の和を $2a$, 焦点を $\mathrm{F}$ と $\mathrm{F}'$, 動点を $\mathrm{P}$ とすると, $\mathrm{PF} + \mathrm{PF'} = 2a$ と…

放物線について

物を放り投げたときの軌道が描く曲線のこと。[定義]ある点とある直線からの距離が等しい点の集まりを放物線という.

双曲線について

2次式で表される曲線のうち、双子になる曲線のこと。[定義]2点からの距離の差が一定の点の軌跡を双曲線という.

自然界

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