奈良県の桜井市には、大神神社(おおみわじんじゃ)があります。

大神神社は、三輪山を御神体として、自然豊か白蛇の伝説があるとても古くからある神社です。

この神社でお百度参りをするさいに利用する算木が置いていました。

算木は、そろばんが発明される前に使われていた計算機です。

大神神社の算木と白蛇さんの木

大神神社は、奈良の中心の奈良市から南にしばらく行った桜井市というところにあります。

大神神社は、三輪山を御神体とする神社で、日本で最も古い神社の一社です。

大神神社の二の鳥居

ここには、参拝される方、お祈りをされる方がたくさんいらっしゃいます。

その中には、お百度参りをする方もいる(いた)のかもしれません。

お百度参りとは、本殿の入り口(にある百度石)と拝殿を百回まわって、心願成就するための祈願をすることを言います。

大神神社では、ここでお百度参りができそうです。

大神神社の本殿と参道

お百度参りの際に、何回まわったのかを忘れないために、百度石の付近で印をつけたりします。

お百度参りと算木

この大神神社では、お参りを何回まわったのかを数えるための算木が置いていました。

算木は、そろばんが発明される前に数を数えるために使われていた計算機です。

これでどうやって数えるのか分かりません。

大神神社の白蛇さん

大神神社には白蛇伝説が有名です。さきほどの算木の写真とともにあった木は白蛇が生息している御神木巳の神杉)です。

お百度参りする参道の横にひっそりとあります。

今回お参りした(令和6年12月28日)には、来年の干支の巳が大きく描かれた絵馬がありました。

令和7年の干支の巳

迫力満点です!

大神神社本殿

大神神社は、白蛇さんを祀り、三輪山を祭り、自然とともに生きる神社です。

知恵の神様にお祈り

大神神社の末社に、知恵の神様を祀るところがあります。

せっかくなので、知恵の神様に祈願して、数学の勉強の手助けをしてもらいたいですね。

その道中の周辺と、久延彦神社を紹介します。

道の辺

大神神社には立派な祈祷殿あります。後ろにそびえる三輪山はやはり壮大ですね。

祈祷殿となでうさぎ

ここには、うさぎさんがいました。

少し、先に進むと、神秘的な場所がありました。

活日神社

さらに、先に進むと、きれいな池もありました。

狭井神社の横の池

狭井神社からは三輪山に登拝できますが、今回は反対側の知恵の神様に会いにいきましょう。

久延彦神社へ

池の側道を少し進むと、知恵の神様 久延彦(くえひこ)神社というところに辿り着きました。

鳥居をくぐって階段を登ります。

夕暮れで薄暗くなってきたところでしたが、上を見ればキラキラ光っていて、ワクワクします。

本殿にたどり着きました。

ここでは、知恵の大神、学業の守護神さんを祀っているので、お祈りするといい感じです。

かわいいふくろうさんがいました。

知恵ふくろうといういうようで、とてもかわいく、賢そうです!

本殿の横からは、大和平野(奈良盆地)を眺望できる場所があります。

大神神社の一の鳥居と、大和平野と大と空と雲、

今回お参りに来た時間が17時前だったので、薄暗くなる前の夕日がきれいな風景を見ることができました。

左側に三角の山が2つありますが、これは大和三山の耳成山畝傍山です。一番有名な天香久山は、もう少し左側にあります。

天香久山は、

「春過ぎて 夏来たるらし 白たへの 衣干したり 天香具山(持統天皇)」
「久方の 天の香具山 このゆふべ 霞たなびく 春立つらしも(柿本人麻呂)」

で有名ですね。お参りしたした季節は、冬ですが、ゆふべの白たへの雲は壮大でした。

いまここ

数学は「数える」ことが最も基本にあることで、これを抽象化して様々な解析に繋がっていきました。

現代は、電卓やパソコン、人工知能で計算することも数えることもすぐにできます。

高尚な機械を使いこなすは大事です。

しかし、これ以上に大事なことは、「○○があればできるのになあ」と思って何も行動しないことではなくて、身の回りにあるものを充分生かして、知恵を振り絞って、課題を解決することです。まずは、自分で考えて行動しないと何があっても宝の持ち腐れになります。

知識やスキルがあっても、それをどう生かすのかには知恵を働かせないといけません

そのようにして、今をよりより生きる、楽しく生きる、うまく生きるということが適います。

大神神社は古代から存在する神社なので、たくさんの伝説があります。

稽古照今(けいこしょうこん)」、先人の知恵や文化をよく稽(かんが)みて、今を生きることを照らすことが大事です。

数学の勉強も、同じです。